
ヤーレンズの出井さんを見て、「きっと高学歴でエリートなんだろうな」と、勝手なイメージだけで済ませていませんか?
スマートな見た目だけで判断するのは、彼の漫才に隠された「本当の人間味」を見逃してしまうことになり、非常にもったいないですよ。
彼の知的なツッコミのルーツを探るべく、この記事では以下の秘密を紐解きます。
この記事でわかること
- 出身の「甲南大学」を中退した意外な理由
- 相方との出会いは大学ではなく「サザン」?
- 実は剣道有段者で既婚者!意外な素顔
これらをまとめてわかったのは、彼は単なるインテリではなく、挫折や回り道を知る「努力の人」だったということです。
彼のバックグラウンドを知れば、次に漫才を見る時、その言葉の一つひとつがもっと味わい深く聞こえてくるはずですよ。
ヤーレンズ出井の出身大学は甲南大学(中退)!「おぼっちゃま大学」での立ち位置
ヤーレンズ出井隼之介さんの出身大学は、兵庫県の甲南大学ですが、卒業はせずに中退を選び、お笑いの道へと進んでいます。
- 出身は「甲南大学」だが卒業はせず中退
- カレッジカースト下位?「おぼっちゃま学校」のリアル
- 神奈川出身なのに神戸?中学からの移住歴
華麗なる「おぼっちゃま大学」で彼が感じた違和感が、今の芸風にどう繋がっているのかを紐解きます。
出身は「甲南大学」だが卒業はせず中退
出井さんが入学したのは、関西でも有数の富裕層が集まることで知られる甲南大学です。
しかし、彼は大学生活に馴染むことができず、最終的には卒業することなく中退という道を選びました。
M-1グランプリでの知的な立ち振る舞いから「高学歴で順風満帆」に見られがちですが、実はドロップアウトの経験を持つ「ハングリー精神」の持ち主であることが分かります。
- 関西の私立名門「甲南大学」に入学
- 大学生活に意義を見出せず中退を選択
この「レールから外れる」という決断こそが、彼の芸人人生のスタートラインとなったんですね。
カレッジカースト下位?「おぼっちゃま学校」のリアル
甲南大学は、幼稚園や小学校から内部進学してくる、いわゆる「生え抜き」の超富裕層がカーストの上位を占める独特な環境でした。
出井さん自身のnoteによると、大学から入学した自分たちは「カレッジカーストの下位」に属し、フランス帰りの「生え抜き組」がキャンパスを我が物顔で闊歩していたと語っています。
| 階層 | 特徴 | 出井さんの立ち位置 |
| 生え抜き組 | 幼稚舎等からの内部進学。超富裕層。 | 雲の上の存在(フランス帰り等) |
| 大学入学組 | 受験を経て入学。一般的学生。 | ここ(カースト下位)に所属 |
- 内部進学組が幅を利かせる独特な校風
- 自身の立ち位置を客観視する視点が養われた
この時に感じた「社会の縮図」への冷めた視線が、現在の漫才におけるシニカルで冷静なツッコミの原点になっていると言えるでしょう。
神奈川出身なのに神戸?中学からの移住歴
「なぜ横浜出身なのに神戸の大学へ?」
という疑問を持つ方も多いですが、これは彼が中学1年生の時に神戸市へ移住しているためです。
多感な時期に関西の文化圏に入ったことで、横浜のスマートさと関西の泥臭さが同居する、彼独特のハイブリッドな感性が育まれました。
- 中学1年生で神奈川県横浜市から兵庫県神戸市へ
- 関東と関西の両方の文化を肌で知る存在
標準語でツッコミながらも関西弁のイントネーションやノリを完全に理解しているのは、この生育歴が大きく関係しています。
ヤーレンズ出井の大学時代のエピソード!お笑いはいつから始めた?
大学時代の出井さんは、きらびやかなキャンパスライフとは無縁の、少数の「奇妙な友人たち」と過ごす鬱屈とした日々を送っていました。
- 奇妙な友人たち「フランス・カツ丼・いちびり」
- キャンパスライフへの退屈が「芸人」への入り口
後に彼が書き記した「無為な時間」こそが、クリエイターとしての養分となっていたのです。
奇妙な友人たち「フランス・カツ丼・いちびり」
出井さんには大学時代、特筆すべき3人の友人がいました。貧乏なヒップホップ好きの「カツ丼」、姫路出身のヤンキー「いちびり」、そしてフランス帰りの金持ちラッパー「フランス」です。
全く属性の異なる彼らと、カツ丼屋のタレ事件や謎のライブ活動など、まるでコントのような日々を過ごしていました。
- 属性のバラバラな3人の友人とつるむ
- ヒップホップやゲームに没頭するモラトリアム期間
「類は友を呼ぶ」ではなく「あぶれ者が集まる」という構図は、現在のヤーレンズの漫才に登場する奇妙なキャラクター造形に通じるものがあります。
キャンパスライフへの退屈が「芸人」への入り口
大学生活自体は「面白くなかった」と語っており、その退屈さを埋めるように「面白いことをやりたい」という欲求が芽生えました。
周囲が就職活動や華やかな大学生活に勤しむ中、彼はNSC(吉本総合芸能学院)大阪校の29期としてお笑いの門を叩くことになります。
- 大学生活への違和感が芸人志望の引き金
- 在学中からお笑いの道を模索し始める
「なんとなく大学に行ったが、そこが自分の居場所ではなかった」という挫折感が、彼をエンターテインメントの世界へ本気で向かわせました。
大学以前の学歴は?ヤーレンズ出井の出身高校や中学を深掘り
大学以前に目を向けると、彼は神戸の進学校に通いながら、剣道やラジオ、音楽といったカルチャーに没頭する「マニア」な少年でした。
- 出身高校は進学校「須磨学園高等学校」
- ラジオとサザンに溺れた青春時代
- 剣道初段!武道で培った「間合い」
ここでは、彼の人格形成に大きな影響を与えた中高時代を深掘りします。
出身高校は進学校「須磨学園高等学校」
出井さんの出身高校は、兵庫県神戸市にある私立の進学校、須磨学園高等学校です。
高い偏差値を誇る学校でありながら、彼はそこで勉学だけでなく、サブカルチャーへの造詣も深めていきました。
- 神戸の名門進学校「須磨学園」を卒業
- 高い基礎学力はこの時期に培われた
ヤーレンズの漫才に見られる豊富な語彙力や知識の引き出しは、この進学校時代のアカデミックな基盤があってこそです。
ラジオとサザンに溺れた青春時代
学生時代の彼は、サザンオールスターズと深夜ラジオをこよなく愛する少年でした。
コンビ名「ヤーレンズ」の由来がサザンのアルバム曲『YARLEN SHUFFLE』であることからも、その愛の深さが分かります。
- コンビ名の由来になるほどのサザン好き
- 関西弁習得のためにラジオを聴き込む努力家
ただ楽しむだけでなく、「関西弁をラジオで勉強する」という分析的な聴き方をしていた点が、今のロジカルな芸風に繋がっています。
剣道初段!武道で培った「間合い」
文化系に見えますが、実は剣道初段の腕前を持つ武道家だけの一面もあります。
漫才において、相方のボケに対して食い気味に、かつ正確にツッコミを入れるあの「間合い」は、剣道で培った集中力の賜物かもしれません。
- 剣道初段を有する有段者
- 姿勢の良さと所作の美しさは武道由来
スーツを着こなす立ち姿の良さは、剣道の修練によって作られたものでしょう。
ヤーレンズ出井隼之介の基本プロフィール!結婚や意外な特技は?
学生時代のマニアックな一面とは裏腹に、現在の出井さんは「既婚者」であり、生活にこだわりを持つ大人の男性としての顔も持っています。
- 2024年に一般女性との結婚を発表
- 趣味は「コーヒー」!特技はプロ級の腕前
ここでは、大学中退後のプライベートな側面にスポットを当ててみましょう。
2024年に一般女性との結婚を発表
長らく独身キャラとして活動していましたが、2024年5月15日に一般女性との結婚を発表しました。
M-1グランプリでのブレイクを経て、公私ともに順風満帆な時期を迎えており、ラジオなどでも垣間見える「夫としての顔」が新たなファン層を広げています。
- M-1ブレイク後の2024年5月に結婚
- 守るべき家族ができ、芸人としても脂が乗る時期
家庭を持ったことで、漫才のワードセンスにもより一層の深みや包容力が出てきそうですね!
趣味は「コーヒー」!特技はプロ級の腕前
出井さんの趣味は「美味しいコーヒーを淹れること」であり、その腕前は特技として挙げるほど本格的です。
舞台上では相方のボケに即座に反応するスピード感が持ち味ですが、プライベートでは豆の香りを楽しみながらゆっくりと時間を過ごす、優雅な一面を持っています。
- 豆からこだわる本格的なコーヒー愛好家
- 「静」の趣味が漫才の激しさを中和している
「丁寧な暮らし」を感じさせる趣味も、女性ファンから支持される理由の一つかもしれません。
吉本(NSC)からケイダッシュステージへ!異色の経歴を解説
ヤーレンズは元々吉本興業の養成所(NSC)出身ですが、現在はケイダッシュステージに所属するという、お笑い界では珍しいキャリアを歩んでいます。
- NSC大阪校29期出身!相方との出会いは「サザン」
- なぜ吉本を離れた?東京進出と事務所移籍の理由
- 「スベっていたけど面白かった」トム・ブラウンへの憧れ
ここでは、コンビ結成から事務所移籍までのドラマチックな経緯を紹介します。
NSC大阪校29期出身!相方・楢原との出会いは「サザン」
出井さんはNSC大阪校の29期生です。相方の楢原真樹さんは28期生であり、本来は先輩後輩の関係にあたります。
二人の出会いは養成所ではなく、なんと「サザンオールスターズ好きが集まるカラオケ会」でした。 お互いに前のコンビを解散していたタイミングで、サザンの楽曲を通じて意気投合し、運命のコンビ結成に至りました。
- NSC29期と28期の先輩後輩コンビ
- 共通の趣味「サザン」が二人を引き合わせた
大学時代、ラジオでサザンを聴き込んでいた経験が、ここで最高の相方との出会いに繋がったんですね!
なぜ吉本を離れた?東京進出と事務所移籍の理由
大阪で活動していた二人ですが、楢原さんからの提案で2014年5月に東京進出を決意します。
これを機に心機一転、コンビ名を現在の「ヤーレンズ」に改名し、フリーランスとして東京での活動を開始しました。 慣れ親しんだ大阪を離れ、あえて厳しい東京の荒波に飛び込む決断が、後の快進撃のきっかけとなりました。
- 2014年に上京し「ヤーレンズ」へ改名
- 大阪の吉本を離れ、東京で勝負に出る
「スベっていたけど面白かった」トム・ブラウンへの憧れ
現在の事務所「ケイダッシュステージ」に入った理由は、同じ事務所の先輩であるトム・ブラウンの影響でした。
『MBS漫才アワード』の予選でトム・ブラウンを見た際、「スベっていたけれど面白かった」ことに衝撃を受け、「この人たちがいる事務所に入りたい」と志願したという逸話があります。
- トム・ブラウンを見てケイダッシュ入りを熱望
- 「スベっても面白い」という独自の価値観
その直感は正しく、現在ではケイダッシュステージの看板芸人へと成長しました!
M-1グランプリ準優勝への軌跡!苦労人が掴んだ栄光
結成から長らく「無冠の実力者」と呼ばれていたヤーレンズですが、2023年のM-1グランプリでついにその才能が世に放たれました。
- 結成12年目での悲願!M-1 2023準優勝の衝撃
- 雑談漫才からコント漫才へ?スタイルの変遷
- 令和ロマンとの盟友関係「ヤレロマ」の絆
諦めずに挑み続けた、彼らの戦いの歴史を振り返ります。
結成12年目での悲願!M-1 2023準優勝の衝撃
『M-1グランプリ2023』にて、結成12年目にして初の決勝進出を果たし、ファーストラウンドを2位で通過。
最終決戦では優勝した令和ロマン(4票)に対し、ヤーレンズは3票を獲得する大接戦を演じ、見事準優勝に輝きました。
あと一歩で優勝というところまで迫ったその実力は、日本中に強烈なインパクトを残しました。
- 2023年大会で準優勝(最終決戦3票獲得)
- あと一歩で優勝という歴史的大接戦
雑談漫才からコント漫才へ?スタイルの変遷
ヤーレンズといえば、立ち話のような自然な導入から入る「雑談漫才」が代名詞でした。
しかし、2019年頃からは楢原さんが変なキャラ(店員や医者など)に入り込む「コント漫才」のスタイルも確立し、賞レースでの勝率を一気に高めました。 出井さんの「補足するツッコミ」はどちらのスタイルでも健在で、観客を置いてけぼりにしない安心感を提供しています。
- 「雑談漫才」と「コント漫才」のハイブリッド
- ボケの手数とキャラの濃さで爆笑をさらう
令和ロマンとの盟友関係「ヤレロマ」の絆
M-1グランプリ2023でワンツーフィニッシュを決めた令和ロマンとは、以前から毎月ツーマンライブ「ヤレロマ」を開催するほどの盟友関係です。
切磋琢磨してきた二組が、最高の舞台で頂点を争ったドラマは、多くのお笑いファンの胸を熱くさせました。
- 令和ロマンとはツーマンライブを行う仲
- 共に決勝で戦った「戦友」としての絆
まとめ:ヤーレンズ出井の「甲南大学中退」は芸人としての武器だった
ヤーレンズ出井隼之介さんの学歴を深掘りすると、華やかな「甲南ボーイ」のイメージとは裏腹に、居場所を探しもがいていた青年の姿が浮かび上がってきました。
この記事のまとめ
- 出身は神戸の「甲南大学」だが、馴染めずに中退し、お笑いの道へ進んだ。
- 大学時代の退屈さと「奇妙な友人たち」との日々が、今の芸風の原風景となっている。
- NSCを経てケイダッシュステージへ移籍し、盟友たちと切磋琢磨してM-1準優勝を掴み取った。
中退という挫折すらも、笑いと知性に変えてしまう出井さんの生き様。 M-1準優勝はゴールではなく始まりに過ぎません。これからの彼らがテレビや劇場でどんな新しい笑いを見せてくれるのか、ますます目が離せません!